ヘッドホンイヤホンに囚われ、色々試した末、ちょい前から流行りの外の音が聞こえるタイプにハマり寧ろこれじゃないと駄目になり、行き着く夢の形状がコレ「SONY LinkBuds WF-L900」
唯一無二。耳の部分に穴開けて外音取り込む独自形状。欠点はバッテリー容量が小さいので長時間使えないのと、恐らく寿命が短い。加えて超小型化してるから部品自体も小さくて壊れやすいイメージ。発売が2022年2月なので寿命が1年長くて2年と思うので中古にフリマでバッテリー終わりが溢れてる。他社で似たのが出ないのは特許とかあるのか、はたまた音を鳴らすドライバ作るのが難しいのか。SONY自身も後継機はマイクで外音拾って音に混ぜて聞かせるタイプに変えてるぽい?
ともかく、バッテリー交換で復活させて使いたい。
片方は充電すらされず、片方はケースから外したら秒で残量減り10秒で切れる。
使用バッテリーはZ32HもしくはLIR0940(LIR940?)直径9mm厚さ4mm。
購入時はAliExpressで探すと2つで1100円、0940なら1個480円+送料200円ほど(1ロット2個だと勘違いして安いと思ったがミス。それでも結果的に良かったが)。
今見たら2個セット1200円ほどだった。為替で値がほいほい変わるし、一時期ほとんどのバッテリーが「その地域には発送できる発送方法がない」になった事もあるのでタイミングも問題。1個あたり250円くらいで買えた時期もあった気がする。
まずはイヤホンの外装開け。最初にして最大の難関。なるべく傷をつけたくない、非破壊修理がしたい所。3通りやり方を試したが布とかで覆ってペンチで挟んで開けるのが一番良かったかも。
1回目は100均のF字クランプにゴムを挟んで圧力かけてパカッと。じわーっと接着剤が剥がれて開く時は時間差があるので様子見しながらが必要。最後パキッと音と共に空いたが、ゴムを挟んでたのにクランプの痕がついてしまった。悔しい。
2個目はヒートガンで内部の接着剤弱らせてカッターの刃を押し込んでで隙間広げる作戦。コレもよろしくなかった。ヒートガンの熱で表面がちょっと溶けて縮んだしやはりカッターのキズは気を付けても付いた。
3個目は布で巻いてラジオペンチ(中くらいサイズ)で挟んでジワジワ力を加えていく。けっこうすぐパキッと空いた。一番外側にキズつかなかった。今後はコレだなと思った。普通の先が四角いペンチだと力が入りすぎる可能性があるので要注意なはず。
隙間が空いたらよくある分解キットの青い三角を差し込んで少しねじって広げスライドを繰り返し一周させる。焦って一気にしないのが肝心。どこに線があるかわからんからブチッとちぎれてしまうかもしれん。それがフラットケーブルなら一発アウト。そのまま修理素体がただの部品取り素体に早変わり。
開けたらフラットケーブルに力が加わらないようにそっと広げる。バッテリーはプラの輪っか&赤色のホットボンドみたいなので固定されてる。安全ピンの先を曲げた鉤爪みたいにして引っ張りだろうとしたけどなかなか難しい。結局外周をデザインナイフかカッターで切っていき、細いマイナスドライバーでテコでちょっと持ち上げるのを周回するか、切れ目に先曲げ安全ピンを差し込んで引っ張って取り外す。おっとその前に向きと回転位置が分からなくなると面倒なのでマジックか何かで赤い輪っかと外装内側に線を引いておくと良い。
捨てるバッテリーは適当に触っても良いが、新しいバッテリーは非常にデリケートに扱わないといけない。金属ピンセットで挟んだならズレて即ショート即お陀仏である。一発アウト。
取り付ける直前まで外周にセロテープしたり指で触る代わりにテープくっつけてそこ持って扱っても良いかも。
ともかく赤い輪っかから古いバッテリーを取り外し、新しいのを細心注意を持ってはめ込み、元の回転方向でイヤホンの中に入れる。(さすがにこんな事する人がプラスとマイナスを間違う事はないと思うが気をつけよう。下(出っ張り)がマイナス、平らと外周がプラス)。
早速充電できるか試したい所だけど、バッテリーには上下バネで挟んで接続してるので上の外装を押さえつつ充電ケースに収めないといけないので悩ましかった。加えて外装のトップ部分はタッチセンサーになってるからあんまりテープもつけたくない。ともかく押さえつけながらマスキングテープで外周固定。
ケースに入れると反応しない。押さえると反応する感じか、反応に時間がかかる感じぽい。
ともかく、左右バッテリー変えてリセットしてみた(今思えばホイホイリセットしないほうが良かった。リセットで動かなくなった報告が価格コムに何件かあった)
リセット方法は、充電ケースにイヤホン左右収めて一度蓋を閉め、開けてから裏のペアリングボタンを15秒程押し続け、オレンジ点滅になったら離す(なんか怪しいので点滅3回見送って4回目で離すようにした)。緑で点滅したら成功。消灯したら失敗。たいていイヤホンのどちらかが充電ケースにちゃんと収まってない(接点が浮いてるか中のバッテリーが浮いてるとかか。その時は左手の2本指で押さえつつ右手でボタンを押すようにして行った)。
ペアリングは、イヤホン左右をケースに収めフタ閉じ、開けて後ろのボタンを5秒程押し続け青色ゆっくり点滅になればOK。
しかしなかなかうまくいかなかった。1−2時間充電してペアリングモードにしてスマホで接続まではいくが、どちらかがすぐ途切れる。SONYのアプリでバッテリー状態見ながらやったところ右が100%からサーッと減って切れる。不良電池かともう一個のZ32Hに変えても同じぽかった。信じられないが2つとも不良かもしれんかった。電圧測ると3.7ー3.8V出る。よく考えたら充電したら4.0Vくらいにはなるはず。相性が悪い可能性もあるけど不良品な気がした。
LIR0940の方にしたらすんなり動いた。アリエクには返金申請する予定。
ともかく交換成功。
だいたい1時間くらい試聴して左92パー右89パー(正確に測るのが面倒なので正確ではないが)。SONYアプリのアクティビティ記録をオンにしたらもうちょっとちゃんと記録できるかも。
振り返ってみて、交換の難易度は5段階で2〜3くらいかな。1000XM3と同じくらい?ハンダもスポット溶接も使わないから最初こじ開けられて完璧な見た目に戻すのに拘らなければそんなに難しくない。なかなか最後の接着でキレイに閉じられないので修理して売るってのは難しいかなぁ。
さてバッテリー交換とは少し離れる持論なのだが、ワイヤレスイヤホンはちょっと使ったくらいでは充電ケースに戻さない方が良い気がする。
充電状態を細かく管理するシステムは入ってるはずだけど、何分小さいバッテリーだと過充電とか起こりやすいはずだし、少量でも頻繁に起こってると劣化が早い気がする。
外してしばらくしたらオフの設定にしておき、100均のイヤホンケースに入れるか、充電ケースの接点をテープで覆って充電しないように施して収めるようにして、イヤホンのバッテリーが50〜30%になってから充電するようにした方が良い気がする。5%とかしか使ってないのに充電して100%まで充電、のつもりが数分過充電かけてた、なんて事になってたとしたら劣化するはず。リチウム充電電池の充電回数は300−500回だったはず。中華製なら性能ハズレも多々あるし、なるべく20%〜80%くらいの適正値でダメージ少なく運用したいところ。
スマホとか容量でかくてある程度厳密に容量管理してるなら良いんだけど。ちゃんと知らんけど5000mAhのバッテリーが1年後にMaxが3%減ったとして-150mAh。このイヤホンのは元が35mAhですからね。あっという間に吹っ飛ぶ容量やないかと。小さいと製造精度も難しいしほぼ中国製だし…、製造後のテストで弾かれたのもコッソリ販売してそうなイメージもある。いや寧ろちゃんと品質試験してるんやろうか…。